最新号
24年11月号
物流・運送業界の2024年問題
店主の小野です。「海のごちそう頒布会」をお買い上げいただき、ありがとうございます。商品やサービスに関してお気づきの点がありましたら、同封のハガキでお知らせ頂ければ幸いです。
この原稿を書いているのは10月半ばですが、日の出の時間も遅くなり、朝晩も寒く感じるなど、私共が住んでいる岩手もようやく秋本番を感じるようになってきました。こちらでも9月末まで夏日が続いたというのは、正直、記憶にありません。
あまりに気温が高い日々が続くと、心配なのはやはり三陸の秋漁です。ただ嬉しいことに、現段階ではサンマの水揚げが昨年よりも早くなっているようです。市内のスーパーにも、その日の朝、市場に水揚げされたサンマが並ぶようになっています。
これは、北海道の某新聞での情報ですが、今やサンマ漁のライバルとなった中国船団がサンマ漁を切り上げ、南米でのイカ漁に向かったことで漁場の船が減少し、現在の日本船の豊漁の要因の一つとなっているのではと報じていました。中国ではイカの方が高く売れるのでしょうか?いずれ、この話が事実だとすると、公海でサンマを漁獲している日本、中国、台湾が、協力して資源管理をすれば、サンマ資源を長期的に有効活用できるのにと思う次第です。
さて、この秋からもお米を始め、様々な物価が上がっている中で大変心ぐるしいのですが、年明けの1月お届け分より、以下のように価格改定をお願いすることと致しました。16食セット 税込み6,300円を6,400円(送料弊社負担)に。8食セットは、税込み3,150円を3,200円、送料は税込み830円を880円とさせていただきます。
主な理由は、物流・運送業界の2024年問題の影響です。これは働き方改革の関連法により、2024年4月よりトラックドライバーの労働時間の上限規制が適用されて、時間外労働の割増賃金率がこれまでの25%から50%に引き上げられたことが背景にあります。
その影響は物流コストだけでなく、原料や資材の値上げにまで及んでいます。我々も様々なコスト改善に取り組んできましたが、自助努力では限界もあり、今回の価格改定をお願いせざるを得ない状況となりました。ご迷惑をおかけしますが、ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。