店主の小野です。「海のごちそう頒布会」をお買い上げいただき、ありがとうございます。商品やサービスに関してお気づきの点がありましたら、同封のハガキでお知らせ頂ければ幸いです。

今年の夏は、全国的に記録的な暑さとなったと報道されていました。我々が住んでいる岩手も同様で、６月から猛暑の日々が始まり９月になっても真夏日を記録しました。加えて８月中旬には、連続して強い台風が関東から東北地方を直撃するなど大変な夏でした。

さてそのような中、我々三陸の水産業者にとっては一年で一番重要な「秋漁」の時期を迎えています。夏場から秋にかけて、三陸で一番水揚げが多い魚種は「スルメイカ」だったのですが、今年も今のところ水揚げが少ない状態となっています。
そしてサンマです。今年のサンマ漁の出漁は昨年より早く、９月初旬段階では、やや前年比を上回っているようですがこれからが本番です。まだ、脂が乗った大型の魚が水揚げされていないのですが、サンマの群れが動物性プランクトンが多い水域に入れば、十分に挽回可能なので祈っているところです。
次に、秋サケですが、三陸より一ヶ月早く定置網漁がスタートしている北海道では、昨年よりやや苦戦しているとのことです。岩手の秋サケ漁はまだこれからなので、今後に期待したいところです。

お伝えしたように、まだ混沌としている今年の三陸の秋漁ですが、この秋から冬場にかけてのメニューについては鮮度の良い原料魚を急速凍結して準備しているのでご安心下さい。

最後に、これから冬場にかけてお届けする予定のメニューについていくつかご紹介致します。一つ目は、「サンマ蒲焼」です。食感が良く旨みを感じられよう、小麦粉を薄くまぶし油でさっと揚げて仕上げた「蒲焼き」です。お次は、「サケのちゃんちゃん焼風」。タマネギとニンジンのスライスを加えて少し甘めの味噌味で仕上げています。最後に昨年の冬メニューでも好評だった「ホタテのチャウダー風」です。ホタテを主原料に、タマネギをじっくり炒めてチキンのブイヨン、ベシャメルソースで仕上げた一品です。

これからも、季節にあったお魚料理をお届けできるよう頑張っていきます。